ふと気が付くと、いつの間にか我々の傍に1匹の”わんこ”が静かに座っていた。食べ物をねだる風もなく ただ我々の傍にいる。
『ン?、どっかで見た犬やなぁ〜.....』。
そう、昔、うなりざきの看板犬をしていた”ポチ”。
下田さん(現DayDream GUAMの代表)が昔飼ってた犬にそっくりなのである。
『なんかよく似てますね〜』と言うと、IXYさんも『そうだね〜』と目を細めながら頷いた。
余談ですが、そのポチにまつわるエピソードをちょっとだけ.....。
わたく氏がIXYさんやH井師匠,K河さんたちと初めて会った’94年には まだポチが健在で、毎日ダイビングボートに乗っては海についてきていた。夜は夜でクラブハウスの床の涼しいところで寝ている。つまりポチは1日中お客さんと一緒に居るのが好きな、そんな”わんこ”なのでした。
ある日、お客さんの数がピークで、1−4本と2−3本目の組とに分かれて潜る日があり、我々は前者の組に入った。この組では、1本目のダイビングと次との間隔が数時間あいてるのを利用し、浦内川にある”マリュウドの滝”まで観光するという段取りになっていた。1本目のダイビングを終えたあと、うなりざき荘から大島さんの運転するバンで 浦内川に架かる橋のたもとまで送ってもらう。するとたまたまついて来ていた”ポチ”が 車を降りて観光舟付場の方に走って行き なぜか帰ろうとしない。大島さんも大島さんで、『しょ〜がないわね〜』と笑いながらポチを置いたまま帰っていってしまった。そんなわけでポチといっしょに浦内川観光をすることに。ポチは『お客さんだけで行かせるのは申し訳ない』と彼なりに責任を感じていたのだろうか?。で、山登りは常にポチが先頭。滝に着いて昼メシ食ってる時も、弁当を狙うカラスを『ワンワン』と吼えながら追い払ってくれたりしていた。かしこい犬だなぁとずいぶん感心したものである。